会長 八木 啓一(鳥取大学医学部救急災害医学)
この度、第24回日本救急医学会中国四国地方会を平成20年5月31日(土)に米子コンベンションセンターで開催させて頂くことになりました。当地での開催は初回が第4回(1988年)で、二回目の第16回(2000年)以来8年ぶりとなります。この歴史ある学会を開催させて頂くことは誠に光栄で、厚く御礼申し上げます。
さて近年の救急医療は誠に厳しい状況下にあります。救急搬送は年々増加しているにもかかわらず、若い医師の都会への流出などにより、救急に携わるスタッフの労働環境は益々悪化しています。そんな中でも明るい話題として、若い人々の目を救急に向けさせる新しい取り組みに「診療の標準化」があるのではないでしょうか。今回は特別講演として、日本外傷学会外傷研修コース(JATEC)開発委員長で市立堺病院副院長の横田順一朗先生に「外傷初期診療ガイドライン誕生の背景とJATEC開催の意義」と題した講演と、大阪市立大学救急部看護師長の島本千秋先生に看護師対象の外傷研修コースであるJNTECに関する講演を依頼しています。
忙しい診療の中でも医療事故は避けなければなりません、また救急に関わるスタッフは常に災害に備える心構えも必要です。このような観点から、警察大学校教授の樋口晴彦先生にも講演を依頼しています。先生は「組織行動のまずい学」などの多数の著書があり危機管理の専門家として高名な方です。
これら3題の特別講演はいずれも非常に興味深く、日頃の診療にも必ず役に立つものと信じています。加えて山陰のこの時期は一年で最も輝く季節です。幸い学会の翌日は日曜日です。大山高原で新緑を楽しみ牧場から遠く隠岐の島を望むのもよし、皆生の温泉に浸かり日本海の幸に舌鼓を打つのもよし。米子コンベンションセンターは地方会には余裕を持った広さで、駐車場も充分あります。中国四国の各地から高速道路だけを乗り継いで来ることもできます。どうか多くの皆様方にお越し頂けることを心よりお願い申し上げます。